
絵文字は1999年に日本で生まれた——7月17日「世界絵文字デー」の話
毎年7月17日は、「世界絵文字デー(World Emoji Day)」。スマホのカレンダー絵文字が「7月17日」を表示していることにちなんで定められた、絵文字を祝う国際的な記念日です。そして意外と知られていないのが、「emoji」という世界共通語の原点が、日本にある という事実。1999年、NTTドコモの携帯ネットサービス「iモード」のために、栗田穣崇が作った176個の絵文字 が、その始まりでした。この記事では、日本発の絵文字文化がどう世界に広がったかを振り返り、感情を伝える発信のヒントを考えます。
176個から始まった、日本発の世界共通語#
絵文字は、最初から華やかだったわけではありません。12×12ドットという、ごく粗い解像度の小さな記号の集まり として生まれました。
- 開発期間は1カ月弱: 限られた時間で、天気・気分・乗り物など生活に必要な176個が選ばれた
- 目的は「文字数の節約」と「気持ちの補完」: 短いメッセージで、温度感まで伝えるための工夫だった
- MoMA(ニューヨーク近代美術館)が収蔵: この176個は2016年に美術館の永久コレクション入りし、文化遺産として認められた
たった176個の素朴な記号 が、のちにUnicode(世界共通の文字コード)に取り込まれ、世界中のスマホで使われる言語になりました。「emoji」が日本語そのまま世界語になったのも、この出自ゆえです。
絵文字は「温度」を運ぶ道具#
ここからが本題です。絵文字が生まれた目的は、文字だけでは伝わりにくい気持ちの温度を補う ことでした。同じ「了解」でも、絵文字が一つ添わるだけで、冷たくも温かくもなる。これは発信においても本質的なポイントです。
SNSのテキストは、対面と違って表情も声色もありません。だからこそ、ちょっとした絵文字や記号が、誤解を防ぎ、人柄を伝える 役割を果たします。とはいえ、盛りすぎると読みにくくなるのも事実。多くの場合、要点に一つ二つ添えるくらいが、過不足なく温度を運んでくれます。道具として、力を抜いて使うのがちょうどいいバランスです。
発信の「温度設定」を意識してみる#
文章が冷たく見えがち、あるいは伝わりにくいと感じるなら、温度の調整を意識すると変わります。
- 語尾に一つ添える: 文末の絵文字一つで、印象の硬さがやわらぐことがある
- 使いすぎない: 一文に何個も入れると読みにくくなる。要点に絞る
- 媒体で変える: カジュアルな場とビジネス寄りの場で、温度設定を分ける
絵文字を使う・使わないに正解はありません。自分のキャラクターや読者層に合わせて、心地よい温度を見つけてください。無理にトレンドの使い方に合わせる必要はありません。
まとめ#
絵文字は1999年、日本のNTTドコモで生まれた176個の記号 が原点で、7月17日が世界絵文字デーです。覚えておきたいのは3つ。第一に、世界共通語「emoji」のルーツが日本にあること。第二に、絵文字は文字だけでは伝わらない「温度」を運ぶための発明だということ。第三に、盛りすぎず要点に添えるくらいが、ちょうどいい ということ。発信が冷たく見えると感じたら、温度設定を少しだけ意識してみてください。あなたらしい伝え方が、きっと見つかります。
伝え方の温度は分かっても、各SNS向けに毎回書き分けるのが大変——というあなたへ。投稿くん は、活動の世界観を一度登録すれば、媒体ごとのトーンに合わせてAIが文面を書き分けてくれるツールです。伝わる発信を楽に続ける道具として、よかったらダッシュボードを覗いてみてください。


