·SNSの歴史 / コラム·3分で読めます
ハッシュタグ誕生(2007年)を最初の提案ツイート「#barcamp」と#記号として再現したサムネイル画像

ハッシュタグは2007年8月23日に生まれた——「#」が変えた情報の集まり方

2007年8月23日。クリス・メッシーナという一人のTwitter利用者が、何気ない一つのツイートを投稿しました。「# (ポンド記号)をグループ分けに使うのはどう?例えば #barcamp みたいに」。これが、いまや世界中のSNSで当たり前に使われるハッシュタグ の出発点です。企業が考えた仕様ではなく、一利用者の提案から生まれた——しかも最初はTwitter社内で「ナードっぽい(マニアックすぎる)」と却下されていた、というのが面白いところです。この記事では、ハッシュタグ誕生の経緯と、タグとの上手な付き合い方を考えます。

一利用者の提案が、世界標準になるまで#

ハッシュタグが生まれた経緯は、SNSらしいボトムアップの物語です。最初は誰にも採用されず、現場のニーズから自然に広まりました

  • 「#」を選んだ理由: メッシーナが慣れ親しんでいたIRC(古いチャット)で、グループ名に「#」を付ける習慣があったことが由来
  • 広まったきっかけは災害: 2007年のサンディエゴ山火事で、情報を「#sandiegofire」に集約する使い方が一気に広まった
  • 公式採用はあとから: Twitterが正式にリンク化したのは数年後。文化が先に育ち、仕様があとから追いついた

使う人たちが勝手に育てた仕組みを、運営があとから追認する。ハッシュタグは、SNSの文化がユーザー側から生まれることを象徴する発明でした。

タグは「つながる」ためのもの、だったはず#

ここからが本題です。本来ハッシュタグは、同じ話題の投稿を見つけやすくする ための道具でした。ところが今は、リーチを稼ぐために大量のタグを付ける、という使われ方も目立ちます。実は、関係ないタグを盛りすぎると、かえって届きにくくなる ことが指摘されています。

ここで思い出したいのは、ハッシュタグの原点が「情報を集める」ことだった、という事実です。多くの場合、本当に関係する少数のタグ のほうが、同じ興味を持つ人に届きます。数を盛ることに疲れているなら、原点に戻って絞るほうが、結果的に楽で効果的なことが多いです。

タグ疲れには、数より関連性で選ぶ#

ハッシュタグ選びがストレスなら、考え方をシンプルにするのが効きます。

  • 関連する2〜3個に絞る: 投稿内容と本当に関係するタグだけにすると、選ぶ負荷も減る
  • 使い回しセットを作る: ジャンルごとに定番タグを決めておくと、毎回ゼロから考えなくて済む
  • タグなしも選択肢: すべての投稿にタグが必要なわけではない。無理に付けなくていい

タグの最適な使い方はプラットフォームによって異なり、絶対の正解はありません。盛ることに消耗するより、関連性で素直に選ぶ——その方が、続けやすいはずです。

まとめ#

ハッシュタグが提案されたのは2007年8月23日、一利用者のたった一つのツイート が起点でした。覚えておきたいのは3つ。第一に、世界標準の仕組みがユーザー側のニーズから生まれたこと。第二に、本来は「情報を集めて、つながる」ための道具だったこと。第三に、数を盛るより、関連する少数のタグのほうが届きやすい 場合が多いこと。タグ選びに疲れたら、原点に戻って絞ってみてください。発信は、シンプルなほうが続きます。


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